薬膳とは。
2023/05/12
今回は、薬膳についてお話ししたいと思います。
「医食同源」医の源は食にある 「薬食同源」薬の源は食にある
こんな言葉を耳にした事はありませんか?
これがまさに薬膳の考え方で食すなわち薬である を根本の理念にしています。
お腹が空いたら食べるのは単なる普通の食事です。
薬膳とは、中国の伝統医学をベースとし、健康維持や病気の予防・改善、美肌になりたい!アンチエイジングしたい!
などの人それぞれの希望・要望を叶える為に、食材や生薬を選んで考えられた、目的を持ったお膳です。
しかも季節や年齢、性別、体質、その日の体調によっても変わってくるオーダーメイドなお膳なのです。
難しく考える事はなく、私達の身近なところにも薬膳の知識がつまった食事がたくさんありますよ!
日本食にだって薬膳がいっぱいあります。
例えば冷や奴。
お豆腐は体を冷やしますが、温める効果がある葱や生姜を添える事で冷やし過ぎません。また、お刺身に添えられた大葉には解毒作用、
ワサビには解毒、胃腸の冷え予防の作用があり、体を冷やしたり食中毒のリスクがある生魚と合わせて食べる事は理に適っています。
「〇〇が体に良い」と聞くと気になる方も多いと思いますが、薬膳では一概に良いとは言えません。
例えばトマトが良いと言っても、体を冷やす作用があるので冷え症の人が食べ過ぎると症状が悪化するかもしれない、と考えます。
その人の体質も理解した上で食材、調理法を選びます。
毎日の食事で健康を作る事を「食養」と言いますが、これも未病を防ぐという薬膳の一つです。
スーパーで手に入る身近な食材を活用しても薬膳なのですよ!