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コラム
甘酒 その1 ~発酵食品
2023/06/02
六月になりました。
二十四節季でも暦の上でも夏を迎え、蒸し暑い季節到来ですね。
今日はそんな季節にピッタリな甘酒について少しお話ししたいと思います。
皆さんは甘酒は2種類ある事をご存知ですか?
1つは酒粕を水で薄め、砂糖を加えたものになります
よく冬に神社などで温かくした物が頂けますよね。
こちらは酒粕由来の栄養を摂れますが、砂糖やアルコール分があります。
もう1つは米麹を発酵させたものです
こちらは砂糖もアルコール分も一切入っていません。
日本古来からある甘酒はこの麹を使った物をさします。
麹由来の優しい甘味で、お子様からお年寄りまで楽しんで頂けます。
甘酒って何?
甘酒は江戸時代から親しまれ、夏バテ防止や疲労回復などのために飲まれていました。
元々は醸造蔵の人が売り出したのが始まりと言われています。酒造りは冬に行う為、夏は時間があるのです。
その為、麹を発酵させた物を作って売ったところ大ヒット!
江戸時代は、冬の寒さより夏の暑さで亡くなる方が多く、甘酒が売り出されてから亡くなる方が減少したからと言われています。
甘酒は栄養豊富で、現代の栄養ドリンクのようなものだったからと考えられます。
そのため江戸時代は、お金持ちはウナギを食べ、庶民は甘酒を飲んで夏を乗り切ったと言われています。
俳句で夏の季語にもなっています。
また、悪酔い防止の為にお酒を飲む前に甘酒を飲む事が「武士の作法・嗜み」でした。
現代では栄養補給に使われる点滴とほぼ同じ成分を持つことから「飲む点滴」とも称され、天然の栄養ドリンクのような発酵甘味料です。