コラム

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秋の養生

2023/10/25

ここのところ急に涼しく、すっかり秋めいて参りました。

今回は秋の養生についてお話ししたいと思います。

 

秋の気候は乾燥の燥気となります。津液が損傷されやすく、口や鼻の乾燥、喉の渇き、皮膚や口、髪の乾燥、便秘や尿少などの症状が出やすくなります。

燥邪(乾燥の邪気)は口、鼻から侵入します。肺は鼻に通じて下界とつながっているため痛めやすく、季節の変化に敏感で邪気が侵入しやすい臓です。

秋の時期はそんな肺を養うと良いとされています。

肺はご存知の取り呼吸を司る臓です。さらに中医学では、全身の気や宣発と粛降を司り、大腸と表裏関係となっていると考えられています。

乾燥などで皮膚トラブルも多くなる秋。皮膚や体毛は、肺の宣発と粛降(肺気の昇降出入運動)と密接な関係にあります。その為、皮膚トラブルなどは肺はもちろん表裏関係にある大腸を養うと良いと考えられます。秋の食養生は、肺を調えるとともに津液を補い、脾胃の調子を整え(大腸に繋がる)冬に備えて補益(栄養を補う)を心がけ、便通にも注意します。

ここで、手にはいりやすい食材を幾つかご紹介します。

◎津液を補い、肺を潤す食材

  白胡麻、豆乳、柿、百合根、卵、松の実、蓮根

◎胃を養い、津液を生じさせる食材

  梨、豆腐、琵琶、リンゴ、胡麻、銀耳

 

この他にも発酵食品を取り入れ大腸を養い、秋の五色である白い食材等を積極的に摂り、乾燥の秋を美味しく乗り切りましょう!

蓮根と帆立の白和え塩麹風味

カリフラワーと玉ねぎの豆乳スープ

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