日本酒の話
2024/02/19
今回は日本酒のお話しです。
世界各国、お酒の無い国はありません。人類の歴史には欠かせない存在と言えるでしょう。古くは神聖な物で神事に使われてきたお酒ですが、現代は人々の楽しみの一つになりました。
今や日本酒は世界でも大注目で、和食だけではなく、西洋料理とマリアージュする事も増えているようです。そんな我が国が誇る日本酒は、醸造酒としては世界で最もアルコール度数が高いと言われています。
日本酒とは、麹と蒸米、酵母から作った酒母をアルコール発酵させて出来たもろみを絞ったものです。精米歩合によって、大吟醸(50%以下)、吟醸(60%以下)、純米本醸造(70%以下)、普通酒(70%以上)に分類されます。
米に麹菌が繁殖する事で、米自体が持たないビタミンやアミノ酸、ペプチド等の栄養成分などが蓄積されます。そのため昔から適量であれば健康に良いとされ、百薬の長として日本人に愛されてきました。
<日本酒の魅力>
- 美容効果
原料に含まれるコウジ酸は、細胞の老化防止や活性化をさせる物質です。シミやほくろの原因となるメラニン色素の生成を抑制する働きがあり、美白・美肌効果が期待されます。
- 保湿・保温効果
体を温めたり、血行を改善する保温効果、肌をしっとりさせる保湿効果があると認められています。
- 調理効果
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- 旨味を加える・・・調理時に加える事で、素材にうま味成分をプラスする働きがあります。
- 臭みを消す・・・日本酒に含まれるアルコールにより、トリメチルアミン(魚の生臭み成分)を蒸発させる働きがあります。
- 味を浸透しやすくする・・・アルコール成分の作用により調味料を浸透させ、同時に使う調味料の効果をより発揮させる働きがあります。
- 柔らかくする・・・アルコール成分が肉や魚の水分の流出を防ぎ、パサつき感なくしっとりさせます。またアルコール成分の揮発性により、加熱前の水分を一緒に蒸発させるので、外はパリッとしつつも中身は柔らかく仕上げられます。
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この様に日本酒の魅力は盛りだくさんです。飲み過ぎに気をつけて、色んな楽しみ方で利用して下さい!
(発酵中のもろみ)